「島原—三池航路」7月休止へ

同社ホームページより

 旅客船事業を手掛けるやまさ海運(長崎市)は5月27日、島原港(長崎県島原市)と三池港(福岡県大牟田市)を約50分で結ぶ高速船「三池島原ライン」の運航を7月1日から休止すると発表した。コロナ禍での乗客減少や燃料費高騰などで赤字が続いていた。事業の譲渡を探っているが、現段階で再開は未定としている。
 同社は2015年4月に島原鉄道(島原市)から事業を引き継ぎ、島原港—三池港間を1日4往復運航している。当初は年間約2万5000人が利用したが、コロナ禍で利用客が減少。さらに燃料費や人件費などの高騰により、24年12月期までの10年間の累積赤字は4億3800万円に膨らんでいた。今後の運航継続は困難と判断し、5月12日に国土交通省長崎運輸支局に航路休止届を提出した。