在来線16区間で「赤字」48億円

 JR九州(福岡市)は8月20日、在来線全21路線59区間のうち、2024年度に1キロ当たりの1日の平均利用者数(輸送密度)が2000人未満だった区間は13路線16区間だったと発表した。インバウンド(訪日外国客)らの観光需要で23年度(13路線18区間)から減少したが、合計で48億1400万円の営業赤字だった。
 TSMC(台湾積体電路製造)進出による産業集積で、豊肥線の肥後大津—宮地は輸送密度が1131人(前年は935人)に増加。2000人を超えた唐津線の久保田—唐津と指宿枕崎線の喜入—指宿は、今回の対象外となった。日南線の油津—志布志は大雨による長期運休が生じて除外。一方、日田彦山線の田川後藤寺—添田が新たに対象となった。最大の赤字は日南線の田吉—油津の6億5600万円。日豊線の佐伯—延岡の5億5700万円、指宿枕崎線の指宿—枕崎の4億9200万円と続いた。