都市のリノベーション事業が加熱?
2026年07月17日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第386回)
『人民日報』2026年7月16日1面に「人民中心都市構想の徹底的な実現と質の高い都市再生の推進(全面践行人民城市理念 高質量推進城市更新)」という記事が掲載されました。7月15日に習近平・国家主席が上海を視察した際の発言が取り上げられています。上海視察で習近平・国家主席は「質の高い都市再生は都市近代化の重要な原動力である」と強調し「我々は、人間中心の都市構想を徹底的に実行し、人々のニーズ、意見、そして有効性を常に追求し、都市再生事業のあらゆる側面を深化、洗練、強化することで、住民の幸福感、満足感、そして安心感を継続的に高めていかなければならない」と述べたとのことです。
特に、習近平・国家主席は、上海の1950年代に建設された4棟の建物から構成されている市民新村住宅地で、改修・改良工事により、独立したキッチンと浴室が設置され、エレベーターも設置されるなど、居住環境が大幅に改善されている状況の説明を受け、上海市が衛生設備のない古い家屋の改修・改良に取り組んでいること、旧市街の住民が便器を持ち運ばなければならなかった問題に対する歴史的な解決策、コミュニティーの改修について説明を受けたとのことです。
習近平・国家主席は「党中央委員会は都市事業を非常に重視しており、革新的で住みやすく美しく、強じんで文明的で知的な現代人民都市の建設を明確に提案しており、古い都市コミュニティーの改修はその重要な一部である」と強調したとのことです。これからの中国派都市のリノベーション事業に特に力を集中することになりそうです。
●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。


