ブルネル賞に「デンチャ」など

蓄電池電車「DENCHA(デンチャ)」

 JR九州(福岡市)は9月25日、鉄道の国際的なデザインコンテスト「ブルネル賞」で、同社の蓄電池電車「DENCHA(デンチャ)」とJR長崎駅(長崎市)が最高の優秀賞を受賞したと発表した。ブルネル賞は1985年に創設され、2014年以来11年ぶりの開催となった。JR九州の受賞は、同年の豪華寝台列車「ななつ星in九州」以来となる。
 デンチャは、次世代型車両として16年に運行を開始。現在は主に福岡県内の香椎線で運行している。白い車体に地球をイメージした青色を配色したデザインで、車内には伝統工芸「組子」をモチーフにした内装を施している。
 長崎駅は、西九州新幹線(武雄温泉—長崎)の開業に伴いリニューアルされた。在来線構内には波佐見焼の陶板などを使い長崎らしさを表現。プラットホームの屋根は海や帆を連想させる流線形で、光を透過する膜屋根は「世界新三大夜景」に貢献している。
 また、細い縦格子で温泉宿らしさを演出した嬉野温泉駅(佐賀県嬉野市)と、黒と金で彩られたスタイリッシュな外観が特徴の観光列車「36ぷらす3」が奨励賞に選ばれた。

JR長崎駅(長崎市)