習近平の旧正月の挨拶

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第345回)

 2026年2月17日は春節(中国の旧正月)でした。これに合わせて『人民法院報』2026年2月15日付1面に「2026年春節団拝会における挨拶(在二〇二六年春節団拜会上的講話)」という記事で、習近平・総書記・国家主席の春節の挨拶が掲載されました。
 この記事によれば、習近平・総書記・国家主席は「この1年間の成果は重みがあり、これは全党と全国各民族人民の共同の努力の結果である。この成果は鼓舞に値し、奮闘は自信を増す。戦略的定力を保ち、一歩一歩着実に前進し、段階ごとに着実に推進すれば、党と国家の事業は必ず小さな勝利を積み重ねて大きな勝利へと導かれ、我々の目標は必ず実現できる」と述べたとのことです。
 どうやら中国共産党は昨年、非常に大きな成果をあげたようです。しかし、この「成果」とは具体的にはどのようなものなのかは一切説明していません。したがって、結局、何についてうまくいったのかは分からないのです。
 「うまくいった」とだけ述べて国威を発揚し、実際には「何についてうまくいった」のかは話さないというのが中国の現状のようです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。