「ひびきLNG基地」活用で提携
2025年04月23日
西部ガスとJERA

西部ガス(福岡市)と発電大手JERA(東京)は4月22日、西部ガスの液化天然ガス(LNG)貯蔵施設「ひびきLNG基地」(北九州市)の戦略的活用で提携すると発表した。同基地で2029年度に完成する3基目のタンクを活用し、LNGを相互に融通する。基地を中継した海外への輸出や、水素など次世代燃料の推進にも共同で取り組む。
西部ガスは約500億円を投じ、3基目のタンクを今夏に着工する。タンクの容量は23万キロリットル。JERAはタンク使用料を負担。関東や中部地方などに持つ基地のタンクが不足する場合などに西部ガスのタンクで一時保管する。LNGの輸出先は経済成長が続く東南アジアを軸に開拓する。JERAは東京電力と中部電力が共同出資する国内最大の発電会社。国内火力の約半分に当たる計約6000万キロワットの発電容量を持ち、年間約3600万トンのLNGを取り扱う。