宮崎県「経済効果」年234億円

 宮崎県は9月10日、東九州新幹線が整備された場合、観光客の増加などに伴う県内の経済波及効果は年間234億円に上るとの試算を公表した。河野俊嗣知事は「人口減少の中、県外から活力を取り込み、発展していくためにも新幹線整備が必要」と述べた。
 東九州新幹線は福岡市を起点に東九州を通って鹿児島市まで結ぶ計画。小倉駅(北九州市)を回る「日豊線ルート」では、新幹線施設の整備による経済効果は2兆4441億円。宮崎県を訪れる人は年間128万人増え、消費需要の増加による県内への経済効果は同234億円と試算した。宮崎市と九州新幹線の新八代駅(熊本県八代市)を結ぶ「新八代ルート」では、県外から訪れる人は年間85万人増え、経済効果は同159億円と見込んだ。