北九州市で「系統用蓄電池」参入

「響灘蓄電所」完成イメージ

 電源開発(Jパワー、東京)は10月1日、電力会社の送電線と直接つなぐ系統用蓄電池事業に国内でも参入すると発表した。系統用蓄電池は、需要が低い時間帯に蓄電(買電)し、高い時間に放電(売電)する仕組み。北九州市若松区で「響灘蓄電所」の建設工事を始めた。2028年4月に営業運転を開始する予定。
 響灘蓄電所は、Jパワー若松総合事業所の敷地内に整備する。出力は約1万キロワットで、蓄電容量は約4万3000キロワット時。九州では太陽光など再生可能エネルギーの導入が進み、電力の需給バランスを取るために発電を止める出力抑制が多発。響灘蓄電所では、太陽光などで電気が余る日中などに蓄電し、不足する夕方に売電する。Jパワーは、若松区沖の響灘で建設が進む洋上風力発電所「北九州響灘洋上ウインドファーム」に出資するなど、再エネ事業にも積極的に取り組んでいる。