黒字化に向け「経営改革プラン」
2025年10月03日
九州交響楽団

福岡市を拠点とする九州交響楽団(九響)は10月2日、経常赤字の解消策などを盛り込んだ経営改革プランを発表した。九響は7月にふくおかフィナンシャルグループ(FG、福岡市)社長の五島久氏が理事長に就任。定期会員の拡充や依頼公演の強化による事業収入の拡大、広告収入の強化、協賛金獲得に向けた活動強化などで2026年度の黒字化を目指すとしている。
九響は1953年に創立。九州で唯一の常設オーケストラとして年間140回を超える演奏活動を行っている。しかし、コロナ禍で入場客が減少し、20年度以降は6期連続の赤字が続いている。五島理事長は、学校法人高木学園(福岡市)が26年度の開学を目指す「福岡国際音楽大(仮称)」(福岡県太宰府市)との連携を進めるなど、地域や教育機関との連携強化にも努めるとした。