「経済効果」過去最高の224億円
2025年09月18日
沖縄の「プロ野球春季キャンプ」

りゅうぎん総合研究所(那覇市)は9月9日、今年2月に沖縄県で開催されたプロ野球春季キャンプの経済効果が前年比26.0%増の224億2100万円で、過去最高を更新したと発表した。延べ観客数は同3.9%減の約43万9000人。天候不良などで県内客が減少したが、観光需要の拡大などを背景に県外客は過去最多の12万人と推計した。
キャンプ関連の直接支出額は、宿泊費が7.1%増の48億7100万円で最多。次いで飲食費が21.0%増の31億800万円。土産・グッズ購入は30.2%増の24億6200万円だった。練習施設整備費は、西崎運動公園(糸満市)の屋内運動場新設などで5.3倍の21億8000万円となった。
経済効果の中で、宿泊費や飲食費などの直接効果は139億9400万円。他産業や雇用者の消費支出などに波及した間接効果は84億2800万円だった。今年2月に沖縄県で春季キャンプを実施したのは国内プロ野球球団12球団のうち9球団(1、2軍含む)。開催球場は前年と同じ14球場で、キャンプ期間は前年と同程度だった。