熊本県合志市にバイオマス発電所
2025年06月18日
東京エネシス
電力設備工事などを手掛ける東京エネシス(東京)は6月13日、熊本県合志市にバイオマス発電所を建設すると発表した。近隣の食品工場の残さや下水処理の汚泥などを原料とするメタン発酵で発電する。出力は1600キロワット。2029年7月に営業運転を開始予定。総事業費は約100億円。
事業を担う熊本エネルギーパワー(熊本市)を設立。バイオマス発電所は合志市の塩浸川浄化センター隣接地に建設する。年間発電量は約1188万キロワット時で、約3000世帯分の消費電力に相当。固定価格買い取り制度(FIT)を使い1キロワット時当たり35円で売電する。発酵の過程で出る液体や残さを処理するための設備を設置し、コスト削減のほか、肥料などへの資源化も期待できるという。
また同社は、環境関連の事業に使途を限定するグリーンボンド(環境債)発行の検討に入ったことを発表した。発行時期や予定額は未定だが、熊本のバイオマス発電事業などに充てる。
