「MBO」で非公開化へ

久光製薬本社(佐賀県鳥栖市)

 久光製薬(佐賀県鳥栖市)は1月6日、経営陣による自社買収(MBO)で株式を非公開化すると発表した。創業家出身の中冨一栄社長の資産管理会社がTOB(株式公開買い付け)を実施する。買い付け総額は4000億円規模になる見込み。同社の取締役会は賛同しており、株主にはTOBへの応募を推奨している。非公開の目的については、中長期的な成長につなげるためとしている。
 TOB価格は1株6082円で、期間は1月7日から2月19日まで。1株当たりの買い付け価格は6日の終値(5200円)を17%上回る。買収に必要な資金は、資産管理会社の自己資金と金融機関からの融資も活用する見込み。久光製薬は1847年に創業。主力の湿布薬「サロンパス」は現在、30以上の国・地域で販売されている。東京証券取引所プライム市場や福岡証券取引所に上場しており、MBOが成立すれば上場廃止となる見通し。
 製薬業界では、大正製薬ホールディングス(東京)も24年に約7100億円を投じてMBOを実施し、上場廃止に踏み切った。