「下北道路」都市計画決定

 山口県下関市と北九州市を結ぶ「下関北九州道路」(下北道路)の整備事業について、山口県と北九州市は12月23日、国土交通相の同意を得て都市計画が決定した。同日、両自治体が作成した環境影響評価書も確定し、地元の手続きが完了した。今後は事業化に向けた国の判断が焦点となる。
 下北道路は、関門国道トンネル(1958年開通)と関門橋(73年開通)に続く第三のルート。全長は約8.0キロで、海峡(2.2キロ)上につり橋をかけて、下関市彦島の旧彦島有料道路と北九州市小倉北区の北九州都市高速・日明出入口付近を4車線(片側2車線)で結ぶ計画。つり橋は主塔間の長さが約1.5キロで、明石海峡大橋に次ぐ国内2番目の規模になる。
 地元は国に早期の新規事業採択と有料道路としての整備を求めており、事業化が決まれば10年程度で建設できるとの見方が強い。事業費は20年度の試算で2900億〜3500億円とされるが、資材価格や人件費の高騰で上振れが見込まれる。