日本臓器製薬とライセンス契約

山田昌樹・サーブ・バイオファーマ社長(左から2番目)、小西崇文・日本臓器製薬社長(同3番目)

 鹿児島大発ベンチャーのサーブ・バイオファーマ(鹿児島市)と日本臓器製薬(大阪市)は8月5日、軟骨部腫瘍に対する腫瘍溶解性ウイルス「Surv.m-CRA-1」の国内開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表した。
 サーブ・バイオファーマは2022年8月に設立。同社が開発したSurv.m-CRA-1は、がん細胞で特異的に活性化するサバイビンプロモータを用いた腫瘍溶解性ウイルス。正常細胞は損傷せず、がん細胞だけ増殖し、がん細胞を選択的に殺傷するように遺伝子改変されている。今年10月からフェーズ3試験を開始予定で、2027年に国内初の製造販売認証取得を目指している。今後の開発の進捗(しんちょく)や上市後の売上達成に応じて、最大105億円を日本臓器製薬から受領する。