自衛隊員の採用に288社が参加

合同企業説明会の様子

 自衛隊福岡地方協力本部は、自衛隊員の再就職支援を目的とした「任期制隊員合同企業説明会」を8月26日、福岡国際会議場(福岡市)で開催した。164人の隊員、288社の企業がそれぞれ参加した。
 同説明会は毎年夏に開催。参加は福岡県内の企業を中心に、製造業や金融業、建設業など多岐にわたった。
 対象となる「任期制隊員」は、あらかじめ決められた任期で勤務する隊員のこと。1任期目は、陸上自衛官は約2年(一部技術系は約3年)、海上・航空自衛官は約3年を任期とし、2任期目以降は双方とも2年ごとに勤務期間を継続できる。今回、任期満了で民間企業などに就職を希望する隊員が参加した。民間企業からは、自衛隊での教育や訓練を通し、チームワークや責任感など社会人に必要なスキルを習得した即戦力の「自衛隊新卒」として見なされているという。
 同本部援護課の古川堅課長は「就職後は、日本経済を回す一員として、与えられた業務に責任を持ち、活躍してほしい」と話した。