「ビール輸出額」初の100億円超

 門司税関は9月17日、2024年の管内でのビール輸出実績を発表した。輸出額・数量とも4年連続で前年を上回り、過去最高となった。輸出額は前年比21.7%増の109億6800万円で、初めて100億円を超えた。数量は同12.9%増の9万9827キロリットル。日本滞在中に飲んだビールの情報がSNSなどを通じて広がり、現地での購入につながっているとみられる。
 国・地域別の数量は、トップの韓国が60.5%を占めた。台湾(20.2%)、中国(7.8%)と続き、上位3カ国で全体の9割近くを占めた。4位はモンゴル(2.9%)で、今年6月までの実績では昨年1年間の実績を上回っている。5位はシンガポール(2.7%)。
 全国のビール輸出額は210億4500万円。港別では、博多港(福岡市)が107億5600万円で全国トップだった。ビールの製造工場から近く、主要輸出先のアジアにも近いことから、品質や鮮度の保持、輸送費の観点から地理的に優位としている。