米国に「産業用ロボット」工場

ウィスコンシン州に新設する現地法人の本社の外観イメージ

 安川電機(北九州市)は6月16日、米中西部ウィスコンシン州に産業用ロボット工場などを新設すると発表した。トランプ大統領の政策による製造業の国内生産強化に対応し、現地生産に乗り出す。イリノイ州にある現地法人本社のほか、モーターやインバーター工場など米国内に分散している拠点も順次、移転集約する。総投資額は約1億8000万ドル(約260億円)。
 ウィスコンシン州南部のフランクリン市にある工業団地の敷地約7万4000平方メートルに、8〜10年かけて工場などを建設する。新たに約700人の雇用を見込み、技術開発や研修施設なども設ける。安川電機の連結売上収益に占める米国など米州の割合は2025年2月期は24%で、20年2月期の18%から拡大している。中国の景気低迷などを受け、同社は米市場を今後も成長が見込める最重要市場に位置付けている。