中央アジアのエネルギー開発協力

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第377回)

 『人民日報』2026年6月16日付15面に「中央アジア諸国、エネルギー産業の成長可能性を探る(中亜国家深挖能源産業増長潜力)」という記事が掲載されました。これによれば、中東情勢が混乱し、エネルギー情勢が大きく変化するなか、中央アジア(カザフスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなど)では、石油・天然ガスの輸出を優先課題とする中長期開発計画を相次いで発表し、今までも中国はそれに対し協力してきたとしています。しかし、今後の具体的な協力の予定については記載されておらず、中央アジアとのエネルギー協力というのは、現段階では中国の希望的観測のようにも見えます(相手国が協力体制に合意するのかも不透明)。ただ、これら中央アジアと隣接する国で、エネルギー採掘などに対する高い技術を持っているのは中国であることも事実です。
 中国が中央アジアに技術提供するかわりに自国のエネルギー問題を解決する可能性は十分あると思われます。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。