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本誌記事 テーマリポート
2023年10月号
【新石垣空港/宮古空港/下地島空港】島の活性化に向け三者三様で存在感/宮古島市にある二つの空港は「すみ分け」で機能を拡充
全国の離島空港で、年間利用者数が最も多いのが新石垣空港、2番目に多いのが宮古空港だ。二つの空港は、国内外の航空需要の増大と機材の大型化に対応するため、空港機能の拡充に着々と取り組んでいる。また、宮古島市にはもう一つ下地島空港があり、機能のすみ分けによって相乗効果が生まれる仕組みづくりを進めている。 国際線ターミナルビルが 昨年4月供用開始「新石垣」 石垣島の東部にある新石垣空港は、2013年3月に開…
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2023年10月号
【鹿児島空港】国際路線拡充で野心的な目標掲げる/乗降客数と東京便の取扱貨物量では「九州2位」と高い実績
鹿児島空港は昨年4月、鹿児島市内の鴨池地区から現在の霧島市溝辺町に移転開港して50周年を迎えた。その後、滑走路の延伸やターミナルビルの拡張などで増大する航空需要に対応し、現在は乗降客数全国9位(九州2位)を誇る。ここ数年はコロナ禍で低迷を余儀なくされたが、県は改めて国際路線の拡充など総合力の強化を掲げている。 移転開港50周年で存在感 「鹿児島国体・大会」連携を 鹿児島空港は昨年4月の移転開港50周年を…
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2023年10月号
【熊本空港】新ターミナルビルは復興のシンボル/TSMC進出の追い風で台湾路線に「ビジネスユース」を期待
今年3月23日に新ターミナルビルが開業した熊本空港(愛称・阿蘇くまもと空港)。2016年の熊本地震で大きな被害を受けたが、県が掲げる創造的復興のシンボルに位置付けられ、空港運営(管制除く)の民営化を経て、現在に至っている。「熊本国際空港」の山川秀明社長は「世界と地域にひらかれた九州セントラルゲートウェイを目指す」と言う。 新ターミナル約1・4倍に拡張 新設備で手続きスムーズに お盆休みを故郷で過ごした…
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2023年10月号
【那覇空港】機能の拡充で世界の架け橋を目指す/地元経済界では「世界最高水準」の空港建設への議論高まる
島しょ県の沖縄は人の往来の大半を空路が担うため、那覇空港が果たす役割は大きい。九州・沖縄では、コロナ禍前、2019年度の旅客数が福岡空港に次いで多く、国内でも6位(国内客4位、外国客7位)だった。空港機能を拡充する多様な事業が実施されてきたほか、地元経済界を中心に世界最高水準の空港を目指す議論も交わされている。 国内客コロナ禍前に回復 国際線定期便徐々に再開 今年6月以降、沖縄県への入域観光客は、国内…
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2023年10月号
【大分空港】ホーバー復活で空港アクセスを改善/米ヴァージン・オービット破綻も「宇宙港計画」は継続
大分空港は、利用者増加と利便性向上を目指し、長年の懸案であった大分市内からの空港アクセス改善を目的に、ホーバークラフトの復活を進めている。また、さらなる空港利用者の増加を図るため、運休中の沖縄線に加え、台湾線など新たな定期路線の拡充に向けて関係機関への働きかけを行っている。 4年ぶりに韓国路線が再開 沖縄と台湾便復活に期待大 今年6月、韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空が大分空港(大分県国東…
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2023年10月号
【総論】地方空港で問われる存在感と機能性/本格回復を受け空港機能を支える「マンパワー不足」に課題
「空の玄関口」である空港は、国内線を中心に活況を呈している。改めて九州の航空路線をみると旅客、貨物路線ともに全国上位を占めている。今後は、観光以外のビジネス需要の回復が望まれるが、一方で、グランドハンドリング業務などの地上業務を支えるマンパワー不足が深刻化しており、そうした対策も講じる必要がある。 全国でまれな二つの拠点空港 近年は空港運営民営化の流れ 日本国内には97の空港があり、拠点空港は28…
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2023年10月号
【長崎空港】海上空港の特性生かし24時間化模索/IR開業見据えて「国際線ターミナルビル」建設を国に要望
長崎空港(長崎県大村市)は、世界初の海上空港として建設され、離島を抱える地域特性上、生活路線である離島便の拠点としても機能している。長年の懸案は、海上空港としての強みを生かした運用の「24時間化」。昨年からは、航空管制業務が一部リモート化されたことに伴い、24時間化の実証に取り組むなど、機能強化を進めている。 世界初海上空港として開業 アジア路線早期開設に特徴 長崎空港は大村湾のほぼ中ほどにある。…
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2023年10月号
【佐賀空港】路線拡充に向け不可欠な滑走路延長/オスプレイなどの駐屯地整備で「防衛拠点」としての側面も
佐賀空港(愛称:九州佐賀国際空港)は7月に開港25周年を迎えた。九州各県の主要空港で最も遅く開港したが、県の熱心な路線誘致、利用者増に向けた取り組みなどで、コロナ禍前まで利用者を伸ばした。6月にはオスプレイなどを配備する駐屯地の工事も始まった。今後は2000メートルの滑走路を2500メートルまで延長することがハード面の課題となる。 順調に回復する利用者数 滑走路延長の動き本格化 1998年開港の佐賀空港は九州…
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2023年10月号
【宮崎空港】岩切イズム継承し定時出発率世界一/繁忙期は空港運営に航空各社や関係者が「総出」で対応
宮崎空港(愛称・宮崎ブーゲンビリア空港)は、英国の航空情報会社による調査で定時出発率で世界一(空港規模別)となった。普段から航空会社と空港運営に関わる事業者と、総出の体制で定時出発に取り組んでいる。背景にあるのは“宮崎観光の父”と称される初代社長・岩切章太郎氏の観光立県を目指した“岩切イズム”で空港全体に継承されている。 初代社長の遺志を引き継ぎ 空港から地域活性化を図る 英国の航空情報会社「シリ…
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2023年10月号
【北九州空港】滑走路延伸決定で貨物拠点化が加速/課題の旅客需要増のため「軌道系アクセス」の議論も再燃
2006年3月16日に開港した北九州空港。開港当初は24時間利用可能な海上空港としての利便性の高さを生かして、貨物拠点化による福岡空港との差別化が進められてきたが、今年悲願の滑走路の3000メートルへの延伸が決定した。大型貨物機による北米・欧州などへの直行便の運航など、新規路線の就航や貨物量の増加が見込まれている。 新福岡空港や政権交代など 時代に翻弄(ほんろう)され道筋つかず 今年、北九州空港の将来を占…