財界九州ONLINE本誌記事のみを対象としたサイト内検索が可能です。
-
本誌記事 エリアリポート
2023年10月号
【北九州】IT企業誘致から集積へ新段階/産学金官で「IT Scrum KitaQ」を設立
武内和久市政がスタートして半年が経過した。2023年度予算は「成長への再起動」を掲げ、人や企業に選ばれる都市の実現に努めている。7月には相次いで官民によるさまざまな会議が立ち上がり、議論がスタートしている。特に目立つのがIT企業の誘致で、8月に産学金官によるネットワーク「IT Scrum KitaQ」を設立、市に進出するIT企業に顧客を紹介し人材獲得を後押しする。 雇用効果が抜きん出る IT企業の誘致に照準 武内市政が…
-
本誌記事 エリアリポート
2023年10月号
【長崎】片淵キャンパスの売却移転再燃/地元の新大工町商店街などは「移転による影響」を懸念
長崎大が再び一部キャンパスの移転を検討している。今年7月に開催された「長崎サミット」で河野茂学長が言及したもので、経済学部を現在の片淵キャンパスから文教キャンパスへ移転するというもの。そもそも経済学部など3学部については県営駐車場への移転が検討されていたが6月に断念を発表したばかり。急速に進む少子化と、低迷する入学志願者対策もみられる。 6月に移転断念決定も 次期学長に託した宿題 突然のことだった…
-
本誌記事 業界・地域リポート
2023年10月号
【動かすDX〈デジタルトランスフォーメーション〉(19)】鳥型ロボが雑草抑制しスマート稲作/宮崎県延岡市に「アグリ研究所」開設し水田で実証行う
鳥型ロボットやドローンなどを活用して「スマート稲作」に取り組む実証が宮崎県延岡市で行われている。ロボット開発メーカーとして知られるテムザック(京都市)が開発した、水田における雑草抑制&遠隔監視ロボット「雷鳥1号」(プロトタイプ)を、実証用の水田に投入。併せて、ドローンによる播種(はしゅ)作業の実施や水管理システム運用もスタートした。ロボット技術を用いて省力化を追求する「ワークロイド農業」を実践し…
-
本誌記事 業界・地域リポート
2023年10月号
【SCOPE〈データセンター〉】第3のデジタルインフラ拠点へ高い潜在性/広域災害時の共倒れリスク回避に国も分散化を後押し
現在、データセンター(DC)の8割以上は関東・関西に集中、設備の老朽化も進んでおり、国はDCの全国への分散化を進めている。そんな中、災害リスクが低い福岡都市圏を中心に、複数のDC適地や海底ケーブルの陸揚局候補地の存在などを背景に、関東・関西圏に次ぐ第3のデジタルインフラ拠点として変ぼうしつつある。 関東・関西の一極集中が課題 地方と連動した災害リスク デジタル社会の進展とともに、デジタルに関するインフ…
-
本誌記事 業界・地域リポート
2023年10月号
【Archive〈北九州市制60年〉】多核都市論を緩衝材に異例の対等合併実現/「タッチゾーン」で合併の摩擦緩和を図るものちに禍根残す結果に
個性が異なる五つの都市同士が対等合併するという世界的にみても異例の形で誕生した北九州市は、今年2月10日に市制60周年を迎えた。この間、公害克服や素材型産業から加工業への産業構造の転換、環境先進都市への変ぼうなど、幾多の変遷を経てモノづくりを基盤とした街として発展してきた。その足跡を歴代市政とともにたどってみる。 「埋没論」で何度も挫折 合併は世紀の大事業に そもそも合併話は明治、大正、昭和の三代…
-
本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2023年10月号
〈物流車輌〉FC・EV次世代トラックの「本格普及」は道半ば
次世代燃料として注目されている水素燃料電池(FC)や電気自動車(EV)を搭載した商用トラックの導入が相次いでいるが、課題も残されているようだ。FCトラックについては、今年7月から相次いで福岡県内でも本格的に走り始めた。日本で初めて冷凍車を走らせたことで知られる福岡運輸(福岡市)と博運社(福岡市)がそれぞれ1台ずつ導入し、主に福岡都市圏を中心に食料品や日用雑貨の配送に活用している。西日本では初めての取り…
-
本誌記事 NEWS SCRAMBLE
2023年10月号
〈沖縄交通〉3両編成お目見えも鍵握る「輸送力の向上」
戦後初の軌道系公共交通機関として稼働した「ゆいレール」が開業20周年を迎えた8月10日、3両編成車両の運行が開始された。乗車定員は2両編成よりも86人多い251人で、朝夕の混雑時に運行されている。現在、3両編成車両は2編成だが、今年度中には3両編成の新造車両が加わり計4編成となることが決まっている。さらに、2両編成車両に「中間車両」を連結して3両化したタイプが5編成導入される予定で、最終的には合計9編成となる。 …
-
本誌記事 TOPINTERVIEW
2023年10月号
【九州地域戦略会議発足20周年トップ対談】倉富 純男 九州経済連合会 会長 × 蒲島 郁夫 九州地方知事会 会長
2003年10月に、「九州はひとつ」を活動の理念に掲げて、独自の発展戦略の研究や具体的施策の推進を図る官民連携の組織「九州地域戦略会議」が始動した。構成メンバーは、九州地方知事会の9県知事と九州経済連合会など経済4団体のトップ。これまでに実施された会議は43回を数え、複数の具体的な成果も上がっている。戦略会議が果たしてきた役割とは、今後、進むべき方向性とは─。4月に就任した九州地方知事会の蒲島郁夫会長(熊…
-
本誌記事 春夏秋冬
2023年10月号
「巨(おお)きなフツーの人」野見山暁治(ぎょうじ)さん
永六輔さんが中村八大さんと組んで、全国を演奏旅行していたときのこと。ある会場で八大さんは驚いた。素晴らしいホールで、そこに置いてあるピアノがオーストリア製の世界でも最高級のピアノだったからで、「えーっ、この町にこんなピアノがあるの!」と感激。当然、リハーサルにも熱がこもった。 そのとき、永さんは会館職員の人から呼ばれ、「八大さんは芸大ですよね」と聞かれた。「いえ、八大さん、早稲田ですよ。私は早…
-
本誌記事 テーマリポート
2023年10月号
地域活力を創出する空の玄関