開業半年「来館者数」780万人

「ワン・フクオカ・ビルディング」(福岡市・天神)

 福岡市・天神の大型複合施設「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」が10月24日、開業から半年を迎えた。開発した西鉄によると、来館者数は累計約780万人となった。1日平均約4万人で、商業フロア(約130店)やホテルの売上高は目標を上回っているという。周辺への波及効果もみられ、同社は順調に推移しているとした。
 ワンビルは地上19階・地下4階建てで、飲食を含む商業フロアとオフィス、ホテルで構成。国内最大級のシャネル直営店などが入居し、高級ブランドや飲食店、コスメ系の店舗が好調という。インバウンド(訪日外国人)が多く訪れ、商業フロアの売上高の約2割、宿泊客の約半数を占める。オフィスの賃料は天神地区で最高の1坪(3.3平方メートル)当たり月額3万2000円。入居率は開業当初は6割だったが、10月までに内定込みで約8割に達した。スタートアップ支援施設には約90社・団体が入居し、ビジネスマッチングなどのイベントも開かれている。
 ワンビルは福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の中核施設で、西鉄の本社が入居していた「福岡ビル」、ファッションビルの「天神コア」「天神ビブレ」の3棟を一体的に再開発した。