交通安全施設工事3社を統括する中間持ち株会社を設立

日本乾溜工業本社(福岡市)

 道路反射鏡や高速道路標識などの交通安全施設工事関連資材や防災用品の販売事業などを手掛ける日本乾溜工業(福岡市)は10月1日、交通安全施設工事3社の中間持ち株会社として子会社の西部保安ホールディングス(同市)を設立した。
 日本乾溜工業は8月、西部保安、開発工業、光栄産業(いずれも同市)、西部工産(福岡県久留米市)、大正工業(大阪市)の合計5社を買収・子会社化した。西部保安ホールディングスがそのうち福岡市にある西部保安、開発工業、光栄産業の3社を統括し、ガバナンスの強化や業務の効率化を図る。
 買収した福岡県内の4社はいずれも交通安全施設工事を手掛けており、大正工業は車両型杭打ち機のメーカー。日本乾溜工業は9月、大正工業内に関西地区を担当する営業拠点を設けた。同社の関西進出は約20年ぶり。同社は「今回の買収や子会社の設立で、施工体制の強化やグループ会社のネットワークを拡大できた。このネットワークを生かし、今後は関西地方にも事業を拡大していく」としている。