第3四半期までのGDPは前年同期比5.2%増

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第314回)

 『人民日報』2025年10月21日付1面に「前3四半期までの国内総生産は前年同期比5.2%増(前三季度国内生産総値同比増長5.2%)」という記事が掲載されました。これによれば10月20日に国家統計局が発表したデータによると、暫定計算では、第3四半期までの国内総生産(GDP)は101兆5036億元で、固定価格ベースで前年同期比5.2%増となったということです。「経済運営は安定しつつも発展しており、高品質な発展が積極的な成果を上げている」としています。
 にわかには信じられない数値ですが、5.2%増が本当なら中国経済はまだまだ安泰であるといえます。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。