「両山」の理念20周年
2025年08月15日
【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第295回)
『人民日報』2025年8月15日付1面に「“両山”理念が中国を変革し、時代をリードする(“両山”理念改変中国引領時代)」という記事が掲載されました。これによれば、中国で8月15日は「生態の日」であり、「両山」の理念が提唱されてから20年とのことです。
20年前、浙江省の党委員会書記だった習近平は安吉県余村を視察し、「緑水青山は金山銀山である」という理念を提唱しました。すなわち、緑や水は貴重であるということのようです。
確かにここ最近の中国では、環境問題が急激に良好になってきました。これは習近平の両山の理念に基づく政策だったようです。では、仮に習近平政権の次の政権となったら、中国の環境問題はどうなるのでしょう。中国の環境に影響がある日本も考えておく必要があります。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。