農林水産物「輸出額」12年連続増

 熊本県は9月5日、2024年度の県産農林水産物の輸出額が前年度比24%(約29億円)増の151億円4000万円となり、12年連続で過去最高を更新したと発表した。海外での日本食人気により4年でほぼ倍増し、アジアや米国を中心に販路拡大が進んだ。
 部門別では、農畜産物が31%増の70億9000万円。和牛人気を背景に牛肉が40%増、加工食品が43%増となった。水産物は11%増の32億3000万円。北米やアジア向けにブリ、マダイ、シマアジなどの養殖魚を中心に輸出。福島第1原発の処理水放出で23年8月に日本産の輸入を停止した中国からの転換が進んだ。林産物は24%増の48億2000万円で、最大の輸出先の中国向け丸太が好調だった。
 27年度の目標だった「輸出額140億円」を3年早く達成。木村敬知事は会見で「熊本県産の農林水産物の品質の良さが評価された。今後も海外プロモーションを積極的に進め、200億円を目指していく」と述べた。