伊藤忠商事と「菓子卸事業」統合
2025年12月19日
ヤマエグループホールディングス
総合卸売業のヤマエグループホールディングス(HD、福岡市)は12月17日、伊藤忠商事(東京)と菓子卸事業を統合すると発表した。ヤマエ傘下の菓子卸大手コンフェックスHD(東京)が伊藤忠傘下のドルチェ(同)を完全子会社化する。売上高は4000億円規模となり、国内の菓子卸業界でトップとなる見込み。
伊藤忠商事がコンフェックスHDが実施する第三者割当増資を引き受け、その後ドルチェとコンフェックスHDの株式交換を実施する。コンフェックHDへの出資比率はヤマエが59.2%、伊藤忠が40.8%となる。コンフェックスHDは全国500社の小売りなどの販売網を持ち、ドルチェはコンビニエンスストア向け供給やPB(プライベートブランド)商品の開発に強みを持つ。菓子業界はインバウンド(訪日客)の増加などで市場拡大が見込まれており、両社の統合により商品開発力の強化や物流の効率化などを進める方針。


