「福岡プリンスホテルももち浜」開業へ 

開業する「福岡プリンスホテルももち浜」

 全国で「プリンスホテル」などを展開する西武・プリンスホテルズワールドワイド(東京、以下SPW)は、3月17日、福岡市のももち浜地区に同社の基幹ブランド「プリンスホテル」として同市初進出となる「福岡プリンスホテルももち浜」を開業する。福岡タワーの隣に位置し、地上20階建てで、全229室はいずれもオーシャンビュー。博多湾を一望できるロケーションが特長だ。同地は、もともと時間貸し駐車場だった土地に、SBIホールディングス、楽天カード、グリーンホテル・ズ コーポレーションが出資し、百道浜プロパティ特定目的会社を設立。施設の運営はSPWが担う。
 同社の親会社である西武ホールディングス(東京)の後藤高志会長は「観光利用が7〜8割、残りの2〜3割をビジネスユースと想定している」と話す。同地区周辺で本格的なホテルが開業するのは、1995年に当時のダイエーグループが開業した「ヒルトン福岡シーホーク」(旧シーホークホテル&リゾート)以来、約30年ぶりとなる。
 SPWは九州・沖縄エリアでは、かつて北九州市や長崎市、熊本県阿蘇市で受託運営を含めホテルやゴルフ場を展開していたが、その後撤退。現在はプリンスホテルブランドとして、宮崎県日南市の「日南海岸 南郷プリンスホテル」、沖縄県宜野湾市の「沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん」を展開しているほか、宿泊特化型ブランド「プリンス スマートイン」を福岡市や宮崎市、那覇市で運営。また、日南串間ゴルフコースも手掛ける。さらに同社は昨年9月、米シアトル発のホテルブランド「エースホテル」を運営するエースグループインターナショナルを買収。これにより、2027年に福岡市・天神の商業施設イムズ跡地で建設中の複合ビル内に出店を表明している「エースホテル福岡」もSPWグループの一員となる。
 今回の福岡プリンスホテルももち浜の新規開業とあわせ、同社は九州・沖縄で7ホテルを運営する体制となる予定。このうち、日南海岸 南郷プリンスホテル(1994年開業)を除くホテルは全て2020年代に開業しており、再び九州・沖縄で勢力拡大に転じた同社の動向が注目される。