牧港に「LNG発電設備」新設へ

発電設備の建設予定地

 沖縄電力(沖縄県浦添市)は11月7日、牧港火力発電所(同市)に液化天然ガス(LNG)を燃料とする新たな発電設備を建設すると発表した。40年以上運用している既設の重油火力機と将来的に入れ替える。発電出力は13万キロワットで、沖縄本島に供給する発電設備の出力比で約6.5%に相当する。環境影響評価などの許認可申請を行った上で、2029年にも着工し、32年度の運用開始を目指す。投資額は非公表。
 新たな発電設備は最新鋭の「高効率ガスタービンコンバインドサイクル」を採用。ガスタービンに蒸気タービンを併設した発電システムで、発電時の廃熱を再利用するため発電効率が高いのが特徴。環境負荷がより低いアンモニアなどのクリーン燃料の混焼にも対応可能な設計とする。既存設備に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量は5割程度削減できるという。2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実施ゼロ)実現を見据え、計画的設備投資を進める。

発電設備のイメージ