福岡空港で「次世代太陽電池」実証事業

カルコパイライト太陽電池

 九州電力グループで再生可能エネルギー事業を手掛ける九電みらいエナジー(福岡市)は9月19日、次世代太陽電池の一種「カルコパイライト太陽電池」の実証事業を開始すると発表した。福岡空港国際線ターミナルビルの屋根に設置し、12月から3カ月間の実証データを収集する。
 カルコパイライト太陽電池は、主に赤外光を利用して高効率で発電する。1平方メートル当たり約800グラムと軽量で、薄くて曲げられるのが特徴。同じく次世代型として普及している紫外光を利用する「ペロブスカイト太陽電池」と組み合わせて発電効率を高める研究も進める。今回の事業は、福岡県の補助事業に採択された。次世代太陽電池の開発を手掛けるPXP(神奈川県相模原市)、九電工(福岡市)、日揮(横浜市)と共同で取り組む。