2024年度創業融資実績 九州地区は3400先・149億円

 日本政策金融公庫(日本公庫)はこのほど、2024年度の創業融資実績(創業前および創業後1年以内)を発表した。九州7県は、融資先数が対前年度比4.1%増の3400先、融資金額は同15.6%増の149億円で、いずれも2年連続での増加となった。
 創業者の年代別先数では、40代が1179先で最も多く、次いで30代が1178先で、両者で全体の7割を占めた。伸び率では、50代が最も高く同16%増、70代の同10%増がこれに続いた。業種別先数では、理美容業などのサービス業が912先で最も多く、次いで飲食業・宿泊業の667先だった。伸び率では、卸売業の同22.8%が最も高かった。
 このうち、4割を占める福岡県では、融資先数が同5.2%増の1579先、融資金額は同18.9%増の70億円で、九州7県同様、いずれも2年連続の増加となった。業種別では、卸売業が同34.7%増と大きく伸びた。
 なお全国では、融資先数は同6.0%増の2万8032先、融資金額は同15.5%増の1503億円で、全年代、業種で前年度を上回った。
 日本公庫は「多くの年代、業種において前年度を上回っている。幅広い層で創業を働き方の一つとする動きが活発化していることが考えられる」としている。