「電気運搬船」開発会社に出資

海上パワーグリッドが開発する「電気運搬船」のイメージ

 九州電力(福岡市)は6月13日、電気運搬船の開発を目指す海上パワーグリッド(東京)に出資したと発表した。九電は2023年4月、同社の親会社で⼤型蓄電池の製造・販売などを手掛けるパワーエックス(同)と電気運搬船の共同検討に関する覚書を締結。今後、海上パワーグリッドと協業し、電気運搬船を活用した海上送電の社会実装に向けた検討を進める。
 海上パワーグリッドは24年2月に設立。同社が手掛ける電気運搬船は、蓄電池を搭載し、電気を海上輸送することができる世界初の送電手段となる。九電がこれまで培ってきた蓄電池の運用技術を活用。太陽光発電の余剰電力を離島に送電できるほか、海上風力発電の導入推進などを想定している。九電はベンチャー企業との協業を進めており、新たな事業・サービスの創出を目指す。