宮崎太陽銀の筆頭株主に

宮崎太陽銀行本店(宮崎市)

 宮崎銀行(宮崎市)は11月14日、宮崎太陽銀行(同市)の普通株式29万7100株を同日付で取得したと発表した。議決権比率で5.65%に当たる。3月末時点の保有株を合わせると議決権比率は8%を超え、筆頭株主に浮上したとみられる。宮崎銀は「地域金融システムの安定のため、安定株主として株式を保有することとした」と説明している。
 3月末時点の筆頭株主は宮崎太陽銀行従業員持株会で、議決権比率は5.37%。第2位は西日本シティ銀行で3.58%、宮崎銀は2.47%で第8位の株主だった。
 宮崎太陽銀は、2008年のリーマン・ショックの影響で業績が悪化し、10年3月に公的資金130億円の注入を受けた。その後、経費削減などで収益が改善し、期限より2年4カ月前倒しして22年11月に全額返済した。その返済資金の調達に向けて、同年3月に優先株を発行し、宮崎銀や南日本銀行などの金融機関のほか、宮崎ガスや米良電機産業などの地元企業が引き受けていた。