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本誌記事 エリアリポート
2023年10月号
【熊本】JR新八代駅周辺など再開発へ/交通の要衝の本領発揮し「TSMC効果」を呼び込め
県下第2の都市である八代市は今年1月、新幹線が停車するJR新八代駅周辺および工業用地の整備を二本柱として、市長をトップとする推進本部を立ち上げた。背景には駅・港・高速道路といった交通の要衝としてのポテンシャルを生かしきれていなかった点や、TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出の経済効果を、同市を起点に県南地域へ波及させたい思惑もある。 市長トップの推進本部 強みは広域交通の要衝 熊本県八代市は県中南部…
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2023年10月号
【沖縄】大使に託す欧州の泡盛市場拡大/琉球王朝時代に製造された「幻の酒」を現代に再現
2022年の出荷量が18年ぶりに前年を上回ったことは、県内の泡盛業界にとって久々の明るい話題となった。一方で、コロナ禍前の9割にも満たないことから「回復は道半ば」という意見が大半だ。市場拡大に向け継続して取り組む重要性が今後ますます高まるのが確実な中、県内には独自の発想で新たな市場開拓に挑戦する複数のプロジェクトがある。 貴重な原料を使って 数量限定商品を販売 忠孝酒造(豊見城市、大城勤社長)は今年8…
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2023年10月号
【エリアフォーカスインタビュー熊本/松本 充右 氏(九州ルーテル学院大学 学長)】インターナショナル小学部を表明から異例のスピード開設
「ローカルとグローバルの視点を持つ “熊本育ちの国際人”を輩出していく」 九州ルーテル学院(熊本市、福田邦子理事長)は、来年4月にインターナショナルスクール小学部を開設する。TSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出を受け、設置表明からわずか約1年半という異例のスピード開校の背景に、熊本県が国際教育に熱心であることや、学院として国際化の進展に積極的な役割を果たしていく考えがある。 《来年4月にインターナショ…
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2023年10月号
【大分】別府湾で進む湾岸地区の再整備/上人ヶ浜などを「新たな観光エリア」として位置づける
大分県を訪れる観光客数は、大幅に増加している。今後も「日本一のおんせん県おおいた」を前面に出して国内外の観光客誘致を関係者は期待している。このような中、別府湾の湾岸地区では、県民や観光客の利便性向上、新たな観光スポットとしての「にぎわいエリア」の設置など、港を核とした周辺地域の整備開発が進められている。 インバウンド大幅回復 急がれるインフラ整備 政府の新型コロナ規制措置が緩和され、国内外から…
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2023年10月号
【福岡】元寇750年で地域間交流促進/鷹島神崎遺跡のある「長崎県松浦市」などと広域連携
13世紀の鎌倉時代中期、モンゴル帝国が1274年の文永の役、81年の弘安の役と2度にわたり日本に侵攻した元寇のうち、文永の役から来年で750年の節目を迎える。この元寇関連の遺跡などが、今も残る福岡市西区の7校区の自治協議会は昨年、記念事業実行委員会を立ち上げ、長崎県松浦市などの元寇ゆかりの他の地域の自治体などと連携しながら、地域活性化を目指している。 日蒙国交樹立50周年で 「蒙古山之碑」を再建 文永の役の…
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2023年10月号
【北九州】IT企業誘致から集積へ新段階/産学金官で「IT Scrum KitaQ」を設立
武内和久市政がスタートして半年が経過した。2023年度予算は「成長への再起動」を掲げ、人や企業に選ばれる都市の実現に努めている。7月には相次いで官民によるさまざまな会議が立ち上がり、議論がスタートしている。特に目立つのがIT企業の誘致で、8月に産学金官によるネットワーク「IT Scrum KitaQ」を設立、市に進出するIT企業に顧客を紹介し人材獲得を後押しする。 雇用効果が抜きん出る IT企業の誘致に照準 武内市政が…
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2023年10月号
【長崎】片淵キャンパスの売却移転再燃/地元の新大工町商店街などは「移転による影響」を懸念
長崎大が再び一部キャンパスの移転を検討している。今年7月に開催された「長崎サミット」で河野茂学長が言及したもので、経済学部を現在の片淵キャンパスから文教キャンパスへ移転するというもの。そもそも経済学部など3学部については県営駐車場への移転が検討されていたが6月に断念を発表したばかり。急速に進む少子化と、低迷する入学志願者対策もみられる。 6月に移転断念決定も 次期学長に託した宿題 突然のことだった…
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2023年10月号
【動かすDX〈デジタルトランスフォーメーション〉(19)】鳥型ロボが雑草抑制しスマート稲作/宮崎県延岡市に「アグリ研究所」開設し水田で実証行う
鳥型ロボットやドローンなどを活用して「スマート稲作」に取り組む実証が宮崎県延岡市で行われている。ロボット開発メーカーとして知られるテムザック(京都市)が開発した、水田における雑草抑制&遠隔監視ロボット「雷鳥1号」(プロトタイプ)を、実証用の水田に投入。併せて、ドローンによる播種(はしゅ)作業の実施や水管理システム運用もスタートした。ロボット技術を用いて省力化を追求する「ワークロイド農業」を実践し…
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2023年10月号
【SCOPE〈データセンター〉】第3のデジタルインフラ拠点へ高い潜在性/広域災害時の共倒れリスク回避に国も分散化を後押し
現在、データセンター(DC)の8割以上は関東・関西に集中、設備の老朽化も進んでおり、国はDCの全国への分散化を進めている。そんな中、災害リスクが低い福岡都市圏を中心に、複数のDC適地や海底ケーブルの陸揚局候補地の存在などを背景に、関東・関西圏に次ぐ第3のデジタルインフラ拠点として変ぼうしつつある。 関東・関西の一極集中が課題 地方と連動した災害リスク デジタル社会の進展とともに、デジタルに関するインフ…
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2023年10月号
【Archive〈北九州市制60年〉】多核都市論を緩衝材に異例の対等合併実現/「タッチゾーン」で合併の摩擦緩和を図るものちに禍根残す結果に
個性が異なる五つの都市同士が対等合併するという世界的にみても異例の形で誕生した北九州市は、今年2月10日に市制60周年を迎えた。この間、公害克服や素材型産業から加工業への産業構造の転換、環境先進都市への変ぼうなど、幾多の変遷を経てモノづくりを基盤とした街として発展してきた。その足跡を歴代市政とともにたどってみる。 「埋没論」で何度も挫折 合併は世紀の大事業に そもそも合併話は明治、大正、昭和の三代…