来年4月から半導体「共同輸送」

 九州の半導体産業の基盤強化を目指す産学官組織「九州半導体人材育成等コンソーシアム」は10月17日、福岡市内で会合を開き、参画企業による資材などの共同輸送を来年4月に始めると発表した。物流コストを削減し、地域の競争力を高めて国内外からさらなる投資を呼び込む。
 大手企業の物流網を活用し、中心拠点となる「センターハブ」と、長崎、熊本、大分、鹿児島の4県に中継拠点となる「地域ハブ」を設置。半導体の資材や梱包(こんぽう)材などをトラックで運ぶ。今年度は段階的な試験運用に取り組み、効率的な物流ルートや輸送時間帯の検証を進める。現在、5社が参加する意向を示しているという。今後、多くの企業に参加を呼び掛け、九州全域の展開を目指す。
 同コンソーシアムは2022年に設立。九州7県や半導体関連企業、金融機関、大学など約150の企業・団体が参加している。