福岡市「グリーンビル促進事業」第1号に「英進館天神3号館ビル」
2025年06月17日
英進館


福岡都心の渡辺通沿いに建つ「英進館天神3号館ビル」が、福岡市が今年度から開始したビルの緑化事業「グリーンビル促進事業」の第1号認定を受けた。
同ビルは学習塾「英進館」の校舎で9階建て。約1000人が学んでいる。世界的な庭園デザイナー石原和幸氏の事務所が緑化を手掛け、今月施工を終えた。壁面やバルコニーにモミジやアジサイが植え込まれている。
6月15日には落成式典があり、福岡市の高島宗一郎市長や英進館ホールディングスの筒井俊秀社長らが出席。筒井社長は「市民と企業が共同で街に緑を広げていこうという高島市長のお話を聞き共感した。その第1号に認定されたことは大変名誉なこと」などとあいさつ。これを受け高島市長は「天神ビッグバンで100年に1度のまちのアップデートが進んでいるが、直線的なビルばかりの街になるのではなく、緑を増やしていきたい。昨年、福岡市はこれからの10年間のまちのマスタープランを策定したが、緑化の推進はその柱の一つになる。第1号の英進館ビルを中心に、福岡市全体に緑が増えてほしい」などとコメント。またビルの緑化を担った石原潤氏も駆け付け「渡辺通に面した福岡の都心に緑が引き立つような学習塾をと提案した。塾生はもちろん、通り掛かる方々にも四季の移ろいを感じてほしい」などとあいさつした。
同事業では、福岡市の都心部に建つビルの空地や壁面などの緑化を促進する制度で、敷地面積に応じた緑化率などに応じて、3000万円を上限に、対象経費の2分の1の補助を受けることができる。