「TSMC東大ラボ」開設

TSMCの生産子会社「JASM」第1工場(熊本県菊陽町)

 東大(東京)とTSMC(台湾積体電路製造)は6月12日、先端半導体の研究や教育・人材育成を進める「TSMC東大ラボ」を東大構内に設置したと発表した。TSMCが台湾以外の大学と共同ラボを設置するのは初めて。投資額は非公表だが、TSMCは5年間で1500万ドル(約22億円)を投じるという。
 両者は2019年から共同研究を開始。これまでに21件の研究プロジェクトを立ち上げてきた。今後、半導体デバイスや材料、プロセス、設計などで共同研究を強化する。TSMCは22年に茨城県つくば市に研究開発拠点を開設。24年12月には熊本県菊陽町の生産子会社JASMの第1工場が本格稼働を始めた。日本での事業拡大に伴い、次世代の半導体人材の育成を目指す。