福銀と西シ銀で「シェア」約7割

 東京商工リサーチ福岡支社は、福岡県内に本社を置く企業の「2025年メインバンク」調査の結果をまとめた。トップの福岡銀行(福岡市)と2位の西日本シティ銀行(同市)がともに取引社数を伸ばし、両行で約7割のシェアを占めた。また上位15金融機関のうち、佐賀銀行(佐賀市)が前年の7位から6位に順位を上げた。
 福岡県内の5万9235社のメインバンクを集計した。トップの福銀は2万1976社(シェア37.10%)で、2位の西シ銀は1万9257社(32.51%)だった。福岡ひびき信用金庫(北九州市)が2405社(4.06%)、筑邦銀行(福岡県久留米市)が2138社(3.61%)、福岡中央銀行(福岡市)が1711社(2.89%)、佐賀銀行が1393社(2.35%)と続き、同行は前年比62社増でシェアを伸ばした。同行は福岡県内に約40店舗を展開し、重要な成長市場として取り組みを強化してきた。メガバンクでは、9位に三井住友銀行、12位三菱UFJ銀行、13位みずほ銀行と続いた。
 九州・沖縄の17万1967社を対象としたメインバンクでは、福銀が2万2938社(13.34%)でトップ。2位は西シ銀で2万1105社(12.27%)、3位は肥後銀行(熊本市)で1万3402社(7.79%)、4位は十八親和銀行(長崎市)で1万3014社(7.57%)、5位は鹿児島銀行(鹿児島市)の1万889社(6.33%)で、前年から順位の変動はなかった。