広西チワン族自治区で対外開放が拡大

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第274回)

 『人民日報』2025年6月3日付1面に「広西チワン族自治区、ハイレベルな対外開放を拡大し続ける(「第14次5カ年計画」の勝利を目指す)(広西持続拡大高水平対外開放(奮勇争先,決戦決勝“十四五”))」という記事が掲載されました。マレーシアのクアンタン港を出航した船が広西チワン族自治区の北部湾港に入港し、この航路の初航海が完了したそうです。中国とマレーシアが航路でつながれ、企業と人々に大きな利益をもたらすとしています。この他にも広西チワン族自治区は九つの航路を持ち、2025年第1四半期のコンテナ処理量は217.39箱分で、前年同期比12.06%増となったということです。
 広西チワン族自治区党委員会書記の陳剛氏は「広西チワン族自治区は、外部環境がどのように変化しても、常に揺るぎない対外開放を堅持し、東西交流の建設を加速する」と述べています。広西チワン族自治区の対外開放はまだまだ広がっていきそうです。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。