再エネ活用「新システム」実験
2025年10月08日
トヨタ自動車九州など

トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)とダイハツ工業(大阪府池田市)、豊田中央研究所(愛知県長久手市)は10月7日、再生可能エネルギーや蓄電池を活用する小規模電力網「マイクログリッドシステム」の実証実験をトヨタ自動車九州の小倉工場(北九州市)で開始したと発表した。狭い区域内で電力需給を制御するシステムで、既存の設備と比べて45%の送電ロス低減を目指す。
ダイハツは豊田中央研究所と共同で、高効率な電力変換器「スマートパワーハブ(SPH)」を開発。従来のシステムより直流と交流の変換回数を減らすことで電力ロスが少ないという。電気自動車(EV)の電力制御の技術や部品を流用して小型化と低コスト化を図る。太陽光発電や蓄電池の設備が整っている小倉工場を実証の場に選定し、車両部品の製造ラインに電力を供給する。実証結果を踏まえ、トヨタやダイハツのグループ工場や販売店への導入を検討する。