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本誌記事 テーマリポート
2025年07月号
【流通(スーパー・ディスカウント・ドラッグ)】地場大手の破綻と再編で勢力激変/安さを武器に「トライアル」と「コスモス」が急成長
九州・沖縄の小売業界は、2000年代以降、大きな変革を遂げている。特にスーパーマーケット業界では、地場大手の経営破綻や再編が相次ぎ、業界の勢力図は一変した。一方、低価格を強みとするディスカウントストアやドラッグストアの台頭により、業態の垣根が低くなり競争はさらに激化し、現在もその流れは続いている。 大店立地で出店件数増加も 「まちづくり三法」で出店減 今年5月、九州経済産業局が発表した2024年度の九…
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本誌記事 ズームアップ(企業・団体)
2025年07月号
探検隊は見た!(中)/天神舞台に山鹿和栗をプロモート 産地の課題を解決しブランド化へ
[博多大丸「九州探検隊」に見る商都・天神と九州の連携と発展] 博多大丸は2018年大丸福岡天神店の社員で「九州探検隊」を結成。九州・沖縄116市と連携し特産品の販促などに取り組む。 博多大丸営業統括部の伊藤敬一郎部長は「九州探検隊の取り組みは、地域課題の解決から始まる」と話す。探検隊メンバーでもある伊藤部長自身が手掛ける、熊本県山鹿市との連携プロジェクトはその象徴的な取り組みの一つだ。 同市の特産品「…
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本誌記事 テーマリポート
2025年06月号
【自動車】輸出の3割占めるカーアイランド/米国向け好調も「トランプ関税」の発動が影を落とす
北部九州には完成車メーカー4社が集積するなど「カーアイランド九州」と呼ばれる背景に、地元はかつて産炭地として栄えた地域の新たな雇用の場として、企業側は広大な敷地などを求めたことが大きい。現在、九州の輸出総額の約3割を占めるなど一大産業となったが、「トランプ関税」発動に伴う減産などの影響も散見される。 昨年度の輸出額は過去最高 九州北部集積の自動車産業 九州のリーディング産業として、自動車産業はそ…
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本誌記事 テーマリポート
2025年06月号
【銀行(再編)】4大金融グループ軸に勢力図一変/金融庁主導による統合劇から現在は「自主判断」に
2000年代からの九州における銀行再編で勢力図が一変した。ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)のF、山口フィナンシャルグループ(山口FG)のY、西日本フィナンシャルホールディングス(FHD)のN、九州フィナンシャルグループ(九州FG)の頭文字を並べたFYNK(フィンク)を中心に動いてきた。 福銀の不良債権処理で号砲 幻に終わった「3行統合劇」 1998年に金融庁は、金融機関の破綻を早期に防ぎ、経営の健全性を確保する…
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本誌記事 業界・地域リポート
2025年06月号
Spotlight【航空】国際線好調も新規就航には難関!?/鹿児島空港で県外グラハン事業者が進出検討か
インバウンドの回復で地方空港にも本格的に活気が戻り始めたようだ。ただ、滑走路を増設した福岡空港は、中国路線を軸に便数が増加するなか、目玉となる中国航空便は就航を直前で止めるという異例の事態もあった。また、鹿児島空港ではグランドハンドリング事業者に新参の進出話が出るなど、国際線拡大が目まぐるしく動いている。 フルキャリアとしては異例 直前で消えた有力海外路線 国土交通省がまとめた2025年夏期スケジ…
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本誌記事 TOPINTERVIEW
2025年06月号
古宮 洋二 九州旅客鉄道 社長「鉄道事業の変革、事業間連携の強化で未来へ向けた成長への再スタートを切る」
九州旅客鉄道(福岡市、JR九州)はこのほど、2027年度までの新たな中期経営計画を打ち出した。根幹の鉄道事業など運輸部門では、船舶事業からの撤退を教訓とする「安全・安心の追求」や「効率的な事業運営」などを掲げ、成長が続く不動産などの非鉄道部門も含めた「事業間連携によるまちづくり」などを推進する方針だ。古宮洋二社長は「未来へ向けた成長への再スタートを切る」と意欲を示す。 聞き手/本誌社長 山口 亮太郎 「…
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本誌記事 テーマリポート
2025年06月号
【総論】産業構造変化し果たす役割が進化/3大都市圏に次ぐ「オーストリアに匹敵」する経済規模
九州・沖縄(以下、九州)は「全国の1割経済」「域内の相互関係が強い」「ほかの地方ブロックと比べて東京経済圏からの自立度が高い」ことなどが特徴とされる。産業構造の変化によって近年は、こうした点を生かしながら担う役割が拡充している。まずは、複数のデータから、2000年に入って以降の九州の25年間を振り返る。 さまざまな指数が「約1割」 世界で27位相当の経済規模 九州の総面積は4万4512平方キロメートルで全国…
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本誌記事 テーマリポート
2025年06月号
【再開発(JR駅ビル)】駅周辺で人流回帰のきっかけ創出/商業併設やホテル、広場の「一体的整備」で回遊性高める
九州の街並みを大きく変えた再開発事業のうち、象徴ともいえるのがJR九州による駅ビルの再開発だ。鉄道機能以外の商業機能を拡充させた駅ビルが九州で初めて誕生したのは1998年、JR小倉駅だった。その後、各県都の駅にも展開され、駅ビルは周辺のにぎわい創出の中心的な役割も担うようになった。 「アミュ」事業の発端は小倉 かつての駅のイメージ一新 JR九州が「アミュプラザ」という屋号で駅ビル再開発を始めたのはJR小倉…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年06月号
寸談余話(2)ジェイリース・中島土社長/PwCJapan有限責任監査法人・田邊晴康所長/華族廊・行天健二社長
海外展開見据え台湾準備室開設成長目指し同業他社を子会社化 今年3月、賃貸不動産の家賃債務保証サービスなどを展開するジェイリース(大分市)は、初の海外展開を見据え、台湾に出店準備室を開設した。台湾は少子高齢化が進み、単身世帯が増加しているものの、日本のような家賃債務保証システムはない。同システムを当地で広めることで、社会課題の解決に貢献する狙いがある。中島土社長は「新たな成長戦略の一つとして、数…
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本誌記事 連載(リポート・コラム・その他)
2025年06月号
四季漫筆「毛がすっかり薄くなった」
いきつけの理髪店のオヤジさんが顏剃(そ)りをしながら「馬場さん、このところ眉毛が速く伸びるようになったね」とつぶやく。40年来の馴染(なじ)みなので、髪のことはもちろん、頭や顔のあらゆる部位まで当方の特徴を知り尽くしている。 オヤジの指摘どおり、70歳を過ぎて眉毛の伸びが俄(が)然速くなった。鏡をのぞき込み、気になったときはカットしている。齢(よわい)を重ねると、なぜ眉毛は長くなるのか。 NHK総合の…