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本誌記事 エリアリポート
2024年04月号
【宮崎】宮崎牛イスラム圏輸出へ第一歩/世界人口の「4分の1」未開拓地域の商圏を狙う
宮崎県産牛肉の輸出量が年々拡大する中で今年2月、イスラム圏向けに対応した食肉加工施設が宮崎県西都市で稼働した。イスラム教徒は世界の人口の4分の1を占めるとされる。県内にはすでに米国や欧州連合(EU)向けの処理施設がフル稼働しているが、今後、イスラム圏への販路が確立されると宮崎牛の輸出が飛躍的に高まるとみられている。 「ハラール」対応の施設 最短で今年5月に認証 宮崎県西都市に2月、イスラム教の戒律に…
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2024年04月号
【エリアフォーカスインタビュー熊本/古荘 貴敏 氏(古荘本店 社長)】熊本の伝統工芸生かすファッションブランドを立ち上げ
「土着の文化、日本古来の格好良さをリブランディングし“外貨”獲得につなげる」 グローバル化やDXが叫ばれる昨今、経済社会では、生産性向上や効率化が加速度的に進む。ところが、熊本経済界の重鎮である老舗企業が、これとは真逆の新規事業開発に挑んでいる。熊本古来の土着文化を尊び、職人の手仕事にこだわるファッションブランド「ubusuna(産土)」を立ち上げた古荘貴敏氏に話を聞いた。 《熊本土着の文化や職人の手仕事…
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2024年04月号
【福岡】幸福度向上へ企業と連携次々に/国交省の「グリーンインフラモデル自治体」に選定
福岡市に隣接する、人口約9200人の久山町。田園風景が広がり、面積の3分の2を森林が占める。町はここ数年、福岡県内の複数の大学や企業と連携しながら、町民のウェルビーイング(心身の健康)向上を加速させている。あえて開発を抑制することで豊かな自然を残し、町民の生活の質や健康、人的交流による地域活性化を目指す取り組みがほかの自治体などから注目を集めている。 森林資源生かし脱炭素 財団から文科相賞受賞 国土…
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2024年04月号
【長崎】県都で乱立する分譲マンション/「西九州新幹線開業」と「中心部再開発」で供給急増
長崎市のマンション市場が熱くなっている。地場だけでなく、全国展開するデベロッパーや、福岡市を本拠地とするデベロッパーなどの進出が相次ぎ、供給戸数が増加している。ただ、供給が増える一方で、需要はそこまで多くなく、販売は苦戦しているようだ。平地が少なく、人口流出も多い長崎市のマンション市場の動向を見てみる。 相次ぐ県外資本の進出 地場とともに供給拡大 2022年から長崎市の分譲マンション市場は競争が激…
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2024年04月号
【鹿児島】中央駅商店街のにぎわいじわり/鹿児島中央駅東口の再開発「ライカ開業」から3年
鹿児島中央駅東口に隣接する一番街商店街入り口(鹿児島市中央町19・20番街区)に、商業・サービス施設と分譲マンションからなる再開発ビル「鹿児島中央タワー」がオープンして4月で丸3年が経過する。コロナ禍での厳しい経済環境の中でのスタートだったが、陸の玄関口としての魅力向上や、一番街をはじめ駅前商店街のにぎわい創出につながっている。 県内一を誇る高層ビル 7店舗の屋台村が好評 JR鹿児島中央駅東口を出て駅…
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2024年04月号
【動かすDX〈デジタルトランスフォーメーション〉(24)】ウエイク測定し風力発電効率向上/日本特有の環境条件に合わせた風車で経済性と耐久性を追求
風力発電などに用いられている風車のブレード(翼)が回転すると、風の下流側には「風車ウエイク」と呼ばれる、風速が低下する場所や風の乱れが大きくなる場所が形成される。これにより期待した発電量が得られず、風車内外の突発的な故障や事故なる可能性もある。九州大の内田孝紀教授(風工学)は、ドローンを用いて、ドローンが受けた風を逆算する独自の手法で、風の予測精度を高める研究に取り組んでいる。 風速や区域、地…
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2024年04月号
【Archive〈ダイエー3点セット〉】GICもヒルトン福岡シーホークを売却/ダイエーの「3点セット」は福岡市の集客インフラの一つに
シンガポールの政府系ファンド・GICが、「ヒルトン福岡シーホーク」を売却する。すでに入札が行われた模様で、最低入札価格は850億円とされる。同ホテルとドーム球場、旧ホークスタウンの「3点セット」は、経営破たんしたダイエーから米国系ファンドのコロニー・キャピタル、そしてGICへと転売されて現在に至る。その変遷を見てみる。 3回名称変えたホテル売却 最低入札価格は850億円 GICが「ヒルトン福岡シーホーク」の売…
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2024年04月号
【プロジェクト〈農水産業〉】共同体で1次産業抱える課題克服へ/地域に根ざした産業活動を「業界の垣根を越えて」救済
安定した収穫(収量)を確保して収益力を高めることは、1次産業にとって重要な課題の一つ。しかし、生き物が相手だけに、一筋縄ではいかないことも多い。そのことが、従事者の高齢化や後継者不足、新しいなりてが少ないといった課題につながる側面は否めない。他方、新たな手法を用いて、相互に連携しながら解決を図る動きもある。 南九州で深刻化する基腐病 解決を目指す「welzo」 農業資材や家庭園芸用品、飼肥料の原料を…
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2024年04月号
【九州戦略〈関東・関西私鉄〉】収益拡大へ不動産ビジネスを中心に展開/運輸各社は人流に依存しない「非運輸事業」を強化
関東・関西に拠点を構えるJRや大手私鉄が、九州地区での事業展開に力を入れている。各社はコロナ禍で主力の運輸事業で大打撃を受け、今まで以上に非運輸事業への取り組みを強化している。一方、九州進出に伴い既存の同業他社との競争激化も予想され、各社の今後の動向に注目が集まっている。 人流回復も戻らぬ運輸収入 東急・近鉄は60年前九州進出 昨年5月から新型コロナウイルスの5類移行で、鉄道業界では乗降客数は回復し…
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2024年04月号
【Focus Food business】地場食品会社が商品開発で新境地へ/健康志向や「世界的な環境保全意識」の高まりに対応
健康志向や世界的な環境保全意識の高まりを背景に、地場食品会社の商品開発に変化の兆しが出てきた。従来は、研究開発力や広告宣伝力に優れる大手とは異なり、味わいの追求や、伝統的な食文化との関連性に軸足を置いてきた。しかし最近は、原料の抜本的な見直し、機能性による付加価値などに新境地を求める動きが見られる。 「ピエトロ」大豆ミート商品 熊本企業の技術でおいしさ パスタ料理の外食チェーンや、ドレッシング…