「クラフティア」に10月社名変更
2025年04月30日
九電工

九電工(福岡市)は4月28日、10月1日から社名を「クラフティア(KRAFTIA)」に変更すると発表した。祖業の電気工事以外に業容が拡大し、関東・関西など九州外での売り上げが全体の3割を超えており、全国区の企業としてイメージの刷新を図る。社名変更は設立時(1944年)の「九州電気工事」から現在の社名となった89年以来、36年ぶりとなる。
新社名は、技術を意味する英語の「CRAFT(クラフト)」をベースに、九電工や九州の「K」「INNOVATION(革新)」「ACTION(実行)」の頭文字を組み合わせた。同社は空調工事や都市開発、再生可能エネルギーなど事業多角化を進めており、若手社員らが中心となり今後の成長に資する社名を検討してきた。新社名は6月下旬の株主総会を経て正式決定する。
併せて、2026年3月期から5年間の新中期経営計画を発表した。需要が拡大する蓄電池やデータセンター関連事業などに計2000億円を投資すると明記。30年3月期の連結経常利益は25年3月期比約35%増の600億円を目指す。25年3月期決算は、売上高が前期比1.0%増の4739億円、最終利益は同3.1%増の288億円で、いずれも過去最高だった。