「旅客数」過去最高の2712万人

 福岡空港

 福岡空港を運営する福岡国際空港(FIAC、福岡市)は5月8日、2025年3月期決算(単体)を発表した。旅客数、着陸便数ともに過去最高で、売上高に当たる営業収益は前期比14%増の588億円と過去最高だった。最終損益は10億円の赤字(前期は24億円の赤字)だが、赤字幅は当初見込みの70億円から圧縮した。
 旅客数は同9%増の2712万人。国際線はインバウンド(訪日外国人客)が好調で、同20%増の850万人と過去最高だった。免税店売り上げは同18%増の215億円で、初めて200億円を超えた。国内線は同4%増の1861万人。本業のもうけを示す営業利益は同13%増の74億円と過去最高で、2年連続で黒字を確保した。
 今年3月に2本目の滑走路の運用が始まったほか、国際線ターミナルビルの増改築部分が開業。26年3月期の業績予想は、営業収益が前期比14%増の671億円、最終損益は17億円の黒字を見込む。19年の民営化後、最終黒字は初めてで、従来の計画から1年前倒しとなる。