「空飛ぶクルマ」の社会実装へSkyDriveと資本業務提携

SkyDriveの空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸航空機)

 九州旅客鉄道(JR九州、福岡市)はこのほど、空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸航空機)の事業やドローン関連サービスを手がけるSkyDrive(愛知県豊田市)と資本業務提携した。九州エリアで空飛ぶクルマを社会実装する取り組みを強化するのが狙い。
 JR九州はSkyDriveと昨年7月に連携協定を結び、今年2月に大分県と空飛ぶクルマの運航に向けた包括連携協定を締結し、事業化に向けた検討を進めてきた。今回の資本業務提携を通じて両社の取り組みを加速させ「JR九州グループのビジネス領域の拡大と九州エリアの価値向上」(JR九州)を図りたい考え。今後、離発着候補地の調査などを経て、2028年度ごろのサービス開始を目指す。
 JR九州の古宮洋二社長は「空飛ぶクルマは、九州の豊かな観光資源を空から楽しむという新しい体験価値を提供するだけでなく、地域における日常の移動手段としての新たな可能性を追求するもの。九州の魅力をさらに引き出し、地域と共にプロジェクトを進めていきたい」とコメントしている。

空飛ぶクルマの運航イメージ