「売上高」初の1兆円超え

コスモス薬品の店舗

 ドラッグストア大手のコスモス薬品(福岡市)は7月11日、2025年5月期連結決算を発表した。売上高は前期比4.8%増の1兆113億9000万円で、1973年の創業以来初めて1兆円を超えた。九州電力(福岡市)やトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)などに続き、売上高「1兆円」企業となった。地盤の九州に加えて、関東や中部などで120店を出店したことが寄与した。
 売上高の約6割を占める食品が6.2%増の6190億円と伸びて全体を押し上げた。化粧品が3.8%増、医薬品も2.9%増と好調だった。物価上昇分の価格転嫁を進めたことで、最終利益は26.7%増の309億7800万円と過去最高だった。店舗数は計1609店となり、5年で約1.5倍に増えた。26年5月期は100店の新規出店を計画する。売上高は前期比5%増の1兆570億円、最終利益は横ばいの310億円を見込む。