科学技術イノベーション債券発行を支援

【寄稿】高橋孝治の中国「深層(真相)」拾い読み(第267回)

 『人民日報』2025年5月8日付11面に「科学技術イノベーション債券の発行を支持(支持発行科技創新債券)」という記事が掲載されました。これによれば、中国人民銀行と中国証券監督管理委員会(証監会)は、科学技術イノベーション債券の発行支援に関する事項を共同で発表したとのことです。さらに、科学技術イノベーション企業の資金調達ルートを拡大し、債券市場の資金が早期、小規模、長期、ハードな科学技術に投資するよう誘導し、科学技術イノベーションの勢いと市場の活力を刺激し、新たな質の高い生産性の育成を支援することに資するものであるとも述べています。
 うまくいけば、中国の科学技術は資金が潤沢となり、さらに発展する可能性があります。また、投資のチャンスが増えるかもしれません。

●高橋孝治(たかはし・こうじ)
アジアビジネス連携協議会・実践アジア社長塾講師/大明法律事務所顧問。中国・北京にある中国政法大学博士課程修了(法学博士)。専門は中国法、台湾法。法律諮詢師(中国の国家資格「法律コンサル士」。初の外国人合格)、国会議員政策担当秘書有資格者。現在は、立教大学アジア地域研究所特任研究員、韓国・檀国大学校日本研究所海外研究諮問委員も務める。