糸島市に「海底ケーブル」拠点
2025年07月07日
ソフトバンク

ソフトバンク(東京)は7月4日、国際海底ケーブルを国内通信網につなぐ陸揚げ拠点を福岡県糸島市と北海道苫小牧市に新設する計画を発表した。同社は米国、韓国、台湾の通信会社と共同で太平洋を横断する国際海底ケーブル「E2A」を敷設中。千葉県に拠点を設けることが決まっているが、リスク分散の観点から拠点を増やす。E2Aは2028年下期の運用開始を目指している。
E2Aの総延長は約1万2500キロ。千葉県南房総市、台湾の頭城、韓国の釜山、米カリフォルニア州のモロベイでの陸揚げが決まっている。糸島市は韓国などに近く、半導体産業やデータセンターの集積が見込まれている。同日、災害への備えや経済安全保障の観点から陸揚げ拠点の分散化を支援する総務省の助成事業に採択された。陸揚げ拠点の地方分散で、国際通信網の強靱(きょうじん)化を図る。