ビッグバン核の「ワンビル」開業

午前10時のオープン前に行われた開業式典

 西日本鉄道(福岡市)が福岡市・天神で手掛ける大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング」(地上19階、地下4階建て)が4月24日に開業した。西鉄の本社があった福岡ビル、天神コア、天神ビブレの3棟を一体的に再開発し、敷地面積は約8600平方メートル、延べ床面積は約14万7000平方メートル。市の再開発促進事業「天神ビッグバン」の中核事業と位置付けられており、天神の新たなランドマークとなる。総事業費は約900億円。
 低層階は飲食・商業フロア。国内最大級の「シャネル」直営店や「ナイキ」の大型店、カフェとラウンジを併設した「蔦屋書店」などテナントは120店舗を超える。このうち、九州初出店は34店。8〜17階のオフィスフロアには西鉄本社や九電工などの企業が入居。18〜19階はホテル(41室)。5階の「天神福食堂」(209席)では1000円以内のランチを提供する。国内外の作家によるアートの展示もある。
 午前10時のオープン前に行われた開業式典には、西鉄の林田浩一社長や福岡県の服部誠太郎知事らが出席。林田社長は「1社ではなし得なかった夢がここに結実した。共に夢の続きをみましょう」などと語った。福岡市の高島宗一郎市長は「福岡をアジアのリーダー都市へ、次のステージに引き上げる存在になる」と期待を寄せた。開業までに約1000人が行列。初日の入館者数は約8万人だった。