県内「企業誘致」5年ぶり減少

 熊本県がまとめた2024年度の県内への誘致企業の立地件数は、前年度比25件減の47件で、5年ぶりに減少した。台湾積体電路製造(TSMC)の工場立地に伴う半導体関連企業の進出などで、立地件数は21年度から3年連続で過去最多を更新していた。IT関連やコールセンターなどオフィス系の立地が減少したほか、建築資材の高騰などで半導体関連で投資を先送りにする動きも出ているという。
 内訳は、工場や事業所の新設が31件、増設が16件。業種別では、オフィス系が前年度から14件減少し17件だった。半導体関連が同8件減の15件。一方で、物流需要の高まりにより、物流系が9件増の11件と過去最多となった。自動車1件、その他3件だった。47件の計画ベースでの総投資額は4565億円。このうち10億円以上の大型投資は14件。新規雇用者数は計1628人の見込み。このうち50人以上の雇用は10件だった。