29年ぶり江夏邦威氏に社長交代

江夏邦威氏

 焼酎最大手の霧島酒造(宮崎県都城市)は6月23日、江夏順行社長(78)が代表権のある会長となり、江夏邦威取締役(48)が社長に昇格したと発表した。いずれも21日付。邦威氏は順行氏のおいで、同社の社長交代は1996年以来29年ぶり。2026年に創業110年を控えており、世代交代を図る。
 持ち株会社の霧島ホールディングス(HD)の社長も交代した。新社長の邦威氏は順行氏の兄の長男で、霧島HD経営計画室長などを歴任した。順行氏は96年に社長に就任し、芋焼酎の「黒霧島」(98年発売)や「赤霧島」(03年発売)のヒットで霧島酒造を日本一の焼酎メーカーに押し上げた。
 江夏 邦威氏(えなつ・くにたけ)1999年慶大法卒、2001年霧島酒造入社。16年6月から霧島ホールディングス取締役経営計画室長。宮崎県出身。